針葉樹の薪についてのよくある誤解

針葉樹の薪を焚くと
温度が高くなりすぎてストーブを傷めないか?
タールが多くて煙突が詰まるのでは?

という話をよく聞きますが
それは針葉樹の薪が悪いのでなく
扱い方が間違っていることによる誤解です

樹種が問題なのではなく
乾いているかどうかがカギ

発熱量や火持ちなど特性はあれど
薪に樹種は関係ありません


大切なのは
しっかり乾燥しているかどうか

何ヶ月も置いたから大丈夫、というのではなく
きちんと雨を防いで風通しの良い場所で乾燥させさせましょう

針葉樹でも
薪として全く問題なく使うことができます

薪の乾燥

樹種に合った乾燥期間を設ける必要があります。

針葉樹なら3ヶ月から半年
広葉樹は1年以上が望ましいでしょう

但し、乾燥の環境で大きく左右される、ことに注意!

乾燥が十分でないと

  • 火がつきにくい
  • 温度が上がりにくく、暖かくならない
  • 水分を含んだススが煙導内に付着し、煙突を詰まらせる原因となる
  • 煙が大量に発生し、臭いの原因となる

などの不具合が起こり
いかに性能の良い薪ストーブも本領を発揮しない

判断するもっともシンプルな方法は
薪を割ってみて、その断面が湿っていないかどうかを手で触ってみることです

しっとりとして水気を感じるようなら
まだ乾燥が不十分と言えるでしょう

乾燥具合は表面をみただけではわかりません
内部までしっかりと乾燥していることが大切です

私のお勧め方法は

薪と薪とを叩いて
「ゴンゴン、コンコン」は、まだ乾燥不足
「カーン、カーン」は、充分に乾燥した音

になります。

乾燥月数と合わせて
叩いた音で判断してます


薪の種類と薪に適した木

薪にはナラ、クヌギなどの広葉樹が適している、と言われることが多いのですが、

実は薪に樹種は関係ありません

マツ、杉、ヒノキなど針葉樹はヤニが多い、
火力が上がりすぎる

などと言われることがありますが、
これは誤解です。

針葉樹ももちろん、薪として使用できます。

十分に乾燥していれば
どんな樹種でも

十分に薪として使うことができます

逆にどんな樹種でも
乾燥が足りず薪の内部に水分が残った状態のまま焚くと、
十分な熱量が得られないだけでなく、

煙突内にべっとりとしたクレオソートがこびりつき、
煙導内に火がつく煙導火災を引き起こす原因となります。

スギ、カラマツ、アカマツなどの針葉樹でも、
しっかりと乾燥させていれば
問題なく薪として利用できます。

信州大学との共同研究の結果、
煙突が詰まりやすい
ストーブを傷める
という事実もないことがわかりました。

針葉樹は一般的に乾きが早いので、
乾燥期間が短くて済むというメリットがあるので、
春に薪作りをし、
その冬に焚くということが可能です。

信州大学農学部が調査したところによると、
ナラなどの広葉樹と比べて、
カラマツやアカマツの針葉樹は
乾燥が非常に早いことがわかりました。


5月末に薪を作って乾燥させた場合、
針葉樹は約2か月で薪として使用可能な含水率20%以下まで乾燥しましたが、
ナラは乾燥がゆっくりでさらなる乾燥期間が必要
という結果が得られました。


日本の森林の約50%は針葉樹で、
このうち多くを占める人工林は
間伐を必要としていますが、
実際は進んでいません。


こうした現状を打開すべく、
針葉樹の間伐材を薪として利用することで
森林の整備を進めようという取り組みも行われています。

価格も比較的安価ですが、
火持ちの面では広葉樹に劣ります。

これは、

木の密度(単位体積あたりの重量:g/㎤)
に関係があり

針葉樹は広葉樹に比べると
密度の小さいものが多いためです。

入手しやすい針葉樹を密度で見てみましょう。

カラマツ、アカマツは
針葉樹の中では密度は0.50 g/㎤前後です。


スギ、ヒノキはさらに軽く、
0.40 g/㎤前後。

スギ、ヒノキに比べると
密度の高いカラマツ・アカマツは
火持ちの良い薪です。

一方で火がつきやすいという性質を持つので、
焚き始めは針葉樹を、
落ち着いてきたら広葉樹を使うなど、
数種類の樹種を使い分けるのもおすすめです。



広葉樹の薪

広葉樹の薪はなんといっても火持ちの良さが特徴です。

クヌギやカシは密度が0.80 g/㎤前後と非常に高く、
最高級の薪とされています。

手に入りやすいナラやサクラも0.65 g/㎤前後で、
十分な火持ちが期待できます。

しかしその分乾きにくいので、
十分な乾燥期間が必要です。
燃やした後の灰も多く残る。

火がつきにくいので、
焚き付けとして使用する場合は細かく割ること。
太薪を投入する時も
十分に火力が上がってからにしましょう。

価格は針葉樹と比べると高めです。

引用先


私の場合
地産地消を CONCEPT としているので
ほとんど針葉樹で焚いています

近隣の森林組合から譲って頂いている、間伐材の唐松を使用

ほぼ、針葉樹で焚いたシーズン後の、煙突内の様子