薪ストーブ うんちく。その1

薪ストーブとは・・・。

Stovax Huntingdon 35

上手に燃やせば、私の「薪ストーブの燃焼効率」80%以上
「熱効率」も80%以上!
※)含水率20%の薪の熱量は3600kcal/kg、完全乾燥では4500kcal/kg。

通常薪として使用するのは含水率20%以下なので、3600/4500 = 80% 以上となる。 燃焼効率 80%以上は、後で述べる二次燃焼の完全燃焼で成しえる。

一次燃焼で燃え残ったガスや微粒子を高温の二次エアーで高温完全燃焼させる。 いわゆる「炎のオーロラ」が現われている状態。
※)熱効率は、薪ストーブの構造上「煙突」が必要で、どうしても煙突から室外へ熱が逃げてしまう。(何もしないと約1/4)

そこにも工夫がなされている。室内は煙管の熱を利用するために一重煙管、屋根裏から先は二重煙管。
二重煙管で、排気を逆流させないためのドラフト(上昇気流)を確保している。 一重煙管の室内長は4~5m がお勧め。

それらの工夫で、熱効率も 80%以上が得られる。

因みに、開放型の暖炉の熱効率は10~20%程度(いわゆる低温燃焼で炎も赤~橙色)。

熱のほとんどが排気管から逃げている。
木材内部の木炭ガス(揮発性物質)のほとんどが燃えずに排出される。いわゆる煙が出ている状態。

ある意味、「薪ストーブ」は「内燃機」、「暖炉」は「外燃機」とも言えるでしょう。

薪ストーブ

薪の準備。 これも楽しみのひとつ

間伐材の伐採・調達・植樹
→ 玉切り(ストーブに入る長さに分割:チェーンソー)
→ 薪割り(手斧)
→ 自然乾燥(天日干し)・保管:含水率20%以下まで(1~2年)
※)薪は伐採直後の含水率は、50~100%程度
  このまま燃やすと、木に含んだ水分の蒸発のため燃え難い
  燃焼温度が上がらず、煙が多く出る
  クレオソート(木のタール)が煙管内に固着する
  大量に固着すると、煙管火災が発生する

ここまででやっと、薪としてストーブで燃やせる。

そして、点火 → 燃焼 → オーロラの炎

全て手作業であるがゆえ、オーロラの炎を保つのも難しい
それも創意工夫しだい、楽しめます

薪ストーブとじっくり向き合う時間。

炎を楽しみ、炎に癒され、炎を前に語らい

自然と心豊かになります。

お金をかけずに手間隙かける。
そこに楽しさや心の豊かさを見つける。

こんな幸せな時間・生活が過ごせる。