基本の調味料 さ・し・す・せ・そ (番外編)

料理の基本知識

上手に味付けするには

料理の味を決めるのはとても大事である
基本調味料の
さ・し・す・せ・そ

和食では、調味料を
さ・し・す・せ・そ
の順に加えるのが鉄則


最初に砂糖を加えるのは
素材に味がしみこむのに
時間がかかるため

素材の味を閉じ込める塩の後に入れると
一層浸透しにくくなるので
砂糖と塩の順番は間違えない


塩は、レシピの分量を一気に入れない

素材や季節によって加減が微妙に変わるので
味を確かめながら、少しずつ加える

少し薄めに加減しておき
完成直前に最後の調節をするのがポイント


酢は、熱が加わる時間が長くなるほど
酸味と香りが飛んで味がぼやける

風味をいかすために
調理の中盤以降で使うようにする


醤油も、火を入れると香りが飛びやすい調味料

下味をつけるために加えるのとは別に
火を止めた後にひと垂らしすると、香を生かせる


味噌は最後に加える

揮発性である香りが熱で飛んで
風味が落ちてしまうのを防ぐため

汁物では、味噌を入れて煮立たせず火を止めると
コクのあるフレッシュな香りを加えられる

高菜漬けの胡麻油炒め

薪ストーブ や 焚火 での料理ではありませんが
高菜漬けを頂いたので、油炒めを作りました

材料

  • 高菜漬け    200g
  • 鷹の爪     2本(小口切り)
  • 胡麻油     大さじ1
  • 醤油      小さじ1
  • 日本酒     大さじ1
  • 味醂      大さじ1
  • 砂糖      大さじ1
  • 顆粒出汁    小さじ1/2
  • 胡椒      少々


手順

1.高菜漬けを 水でさっと洗って固く絞る

2.5mmくらいの細切りにする

3.フライパンに胡麻油を入れ、鷹の爪を入れ
  香りが立ったら、高菜漬けを入れて良く炒める

4.残りの調味料と水大さじ2~3を入れ
  弱~中火で 良く炒める

5.水分が無くなったら、胡椒を入れ
  香り付けに胡麻油を軽く垂らし
  良く混ぜ合わせたら、出来上がり



高菜漬けは、塩加減が違うので、
塩分が足りない場合は、塩を足す

辛味が好みであれば、最後に一味を少々足して混ぜ合わせる

出来上がった時に、ちょっと甘いくらいが
冷めた時に調度いい

卵と塩・胡椒だけで
美味しい高菜チャーハンが出来る

春の薪作り

冬の間に伐採された丸太の
玉切り
薪割り


奥が、Chainsaw にて玉切りした丸太

玉切り
薪ストーブの炉の大きさに収まる長さに
チェーンソーで、丸太を切断

薪割り
薪割り手斧(AXE)にて、
約5cm角、10cm角 の2種類に割る

この薪の山の量で
玉切り 約1時間
薪割り 約2時間
の作業

この冬の実績から
この薪の山の量で、
約1ヶ月分。
 12月から2月の寒い時期に、夕方から早朝まで毎日焚いて。
 使用STOVEは、Huntingdon 40 暖房能力 9.0kW(最大 11kW)



薪作り作業としては、
まだ、梅が咲いている肌寒い季節なので、薪作りの時期としては最適。
身体も温まります。


この後、梅雨の時期から夏場に向けて、雨ざらし & 天日干し乾燥
 木材の自然乾燥は、春から夏場にかけて進む  

針葉樹であれば、ひと夏の乾燥期間で、含水率15~20% に乾燥する。
この短い乾燥期間も、針葉樹を薪として使用するメリット!

※) 雨ざらしは次の効果がある。
   ・薪に入り込んだ虫の駆除
   ・薪の細胞組織内の水分を取り出す、呼び水。
   (木場の水に水没させた木材も、その効果を狙ったもの)

Smoke Spareribs

スペアリブ を スモーク(熱燻)した

バルサミコ酢 は、肉を柔らかくし
絶妙な甘味と酸味を醸し出す

熱燻製:80~100℃
    (燻製器内温度)
    75℃ 程度
    (肉の中心温度)

材料

  • スペアリブ         小8本 (肉の大きさで調整)
  • 醤油           100cc
  • バルサミコ酢        50cc
  • 玉葱            1/2 個 (微塵切り)
  • 蜂蜜            30cc
  • ヒッコリーチップ   ふた掴み程度


手順

1.スペアリブ以外を混ぜ合わせ、漬けダレにする

2.スペアリブに漬けダレを良く揉み込み
  密閉できる容器(Ziploc などのビニール袋)に入れ
  冷蔵庫で一晩漬け込む


3.肉を炭火で表面を軽く焼く。焦げ目が付く程度

4.ダッチオーブンの底に、
  アルミホイルを密着するようにひき、
  その上に ヒッコリーチップをばら撒く
  さらに、お好みで砂糖をばら撒く
  照りが良くなる


アルミホイルは、肉汁やチップの
鍋への焦げ付きを少なくする

私は、肉は弱めの燻製が好みなので、
チップは少なめに入れます

チップは、
豚肉とヒッコリー
鶏肉とサクラ
の組合せが好みですね


5.足付きの網を載せ、
  その上に肉を均等に置く

足は、肉にチップが焦げ付かなくするのと
スモークが肉に均等に行き渡るためなので、
無ければ、代用でも構わない

足付き網は、
ホームセンターのアウトドア用品コーナーで
1000円程度で購入しました


6.火を熾し、熾火状態になって来たら、
  中火でスモーク 10~15分


7.弱火でロースト 20~30分
  肉の中心温度が75℃程になるように
  火を調整する

温度が図れない場合は、竹串などを肉に突き差し
約5秒後に抜き取り、唇に当て暖かく感じればオッケー!

バルサミコ酢は
豚肉の独特の臭みも押さえてくれます

骨付き鶏の雑炊

鶏肉の旨味を封じ込めた絶品雑炊

ダッチオーブンに食材を入れて
煮込むだけの、簡単料理。

大人数の場合は丸鶏を使えば、
ドカンと鍋の中央に居座る丸鶏の迫力。

仕上げに、
野菜を加えて雑炊らしさを演出すれば
栄養バランスも良くなる。

骨から、ハラリとほぐれる鶏肉の軟らかさ。
軟骨までも食べれます。


150~200℃ のストーブトップで

材料 1~2人分

  • 骨付き鶏モモ肉     1本
  • 生姜          1片
  • 水         5カップ
  • 米         1カップ
  • 塩・胡椒        適量
  • 野菜        お好みで

野菜は、意外とセロリが合う。
トッピングとして、長ネギ、ザーサイ、干し海老
などを加えると、より見栄えが上がる。

手順

1.ダッチオーブンに、水を注ぎ、鶏肉、生姜を入れて、
  ストーブトップに置き、蓋をする。

2.沸沸と沸くくらいの、ストーブトップ温度で、約1時間煮る。
  かなり灰汁が出るので、丁寧にすくい取る。

  鍋の温度は、
  ストーブの火力、ストーブトップの置く位置で調整する。


3.この間に米を研ぎ、30分程ザルに上げておく。

4.スープの味見をして、塩・胡椒で味を調え、米を加える。

5.更に弱火で1時間程煮込み、米がお粥状態になったら
  出来上がり。

6.野菜を細かく刻んで、仕上げ5分程前に入れる。

牡蠣のアヒージョ (Oyster Ajillo)

Ajillo
スペイン
マドリード以南の代表的小皿料理(タパス)の一種

(刻んだ小さなニンニクの意味)

Rの付く月は牡蠣のシーズン
薪ストーブのシーズンでもあり

この二つの組合せで、牡蠣のアヒージョにした
茸との組み合わせで

200℃ の ストーブトップで

材料 作りやすい量

  • ニンニク     2~3片
  • 赤唐辛子       1本
  • オリーブオイル    適量
  • 牡蠣         適量(100~200g)
  • 茸          適量(舞茸、椎茸、しめじ、エリンギ、など)
  • 塩        ひと摘み
  • 胡椒         適量
  • パセリ        適量(お好みで)

手順

1.ニンニクは微塵切り。唐辛子は種子を抜く
  ニンニクは大きめに刻んだ方が、出来上がり時に食感が残せる
  牡蠣は、少々塩を振ってまぶし、水洗いしてザルに上げ、
  キッチンペーパーで水気を抑える

2.スキレットに、ニンニク、唐辛子、オリーブオイルを入れ
  ストブトップに置く。

3.オイルが沸沸と沸き、香が立ってきたら
  茸を全て入れ、塩を加える

4.具に火が通ったら、牡蠣を入れる

5.牡蠣は火が通り易いが、ひっくり返して火を通す

6.牡蠣に火が通ったら、塩、胡椒で味を調え、
  色合いにパセリを載せて出来上がり

大人のココアケーキ ブラウニー(Brownie)

濃厚なチョコレートケーキ

ココアをふんだんに使った
ほろ苦いチョコレートケーキを
ダッチオーブンで作る

中火で焼くとホックリした食感に

超弱火で焼き上げ、冷蔵庫で熟成させると
シットリ感が増す


今回は、シットリ感を出すため
超弱火で、じっくり焼いた



150~200℃ のストーブトップで

材料 20cmのケーキ型に入る量

  • レーズン     100g
  • ラム酒      大さじ3
  • 砂糖       300g
  • バター      120g
  • 卵         中6個
  • ココアパウダー  100g
  • 薄力粉      300g


お好みで、カシューナッツなどを入れても美味しい


手順

1.レーズンをラム酒に一晩漬けておく

2.40℃くらいに熱した器に、バターと砂糖を入れ
  クリーム状になるまで良く混ぜる

3.溶いた卵を 2.に3回に分けて加え、良く混ぜる

4.薄力粉とココアパウダーを一緒に振るい
  3回くらいに分けて 3.に加えて、良く練り上げる

5.完全に混ざったら、レーズンをラム酒ごと入れる

6.全体をザックリと混ぜ合わせて、30分程寝かせる

7.ケーキ型に生地を均一に流し入れる

8.中敷きを置いた、ダッチオーブンをプレヒートし、
  生地を流し入れた型を置いて、蓋をする

9.3~5時間かけて、ゆっくりと焼き上げる

10.串を中心まで刺して引き抜き
   串に生の生地が付かなければ、焼き上がり

11.余熱が取れたら、冷蔵庫で一晩熟成する

どっしり、しっとりとした、
大人のほろ苦いチョコレートケーキの出来上がり


雪の舞う寒い日
ダッチオーブンで、じっくり、ゆっくり スイーツを作る
薪ストーブで暖をとりながら


薪ストーブのある暮らし
自然に囲まれた豊かな暮らし

たっぷり茸のコンフィ(Confit)

南西フランス料理

食材の風味を良くし
保存性を上げる物質に浸す料理の総称

再加熱で保存期間を延長できる



贅沢に、色んな茸をたっぷり使ってみました

150~200℃ の ストーブトップで
軽く油の気泡が上がってくる火加減が目安


材料 4~6人分

  • えのき、しめじ、椎茸、舞茸、エリンギ
  • オリーブオイル            適量
  • ニンニク               3片
  • 赤唐辛子               1本
  • ローリエ(ローレル)         2枚
  • 塩                  少々

手順

1.えのき、しめじ、舞茸は各1パック
  椎茸5ヶ、エリンギ大1本
  繊維に沿って手で裂き、器に並べて1日乾燥

2.乾燥した茸をダッチオーブンに入れ
  ひたひたになるまで、オリーブオイルを回し入れる

3.赤唐辛子、ローリエ、塩を加え
  軽く気泡が上がってきてから30分程煮る

茸の香が絶妙に混じり合い
オリーブオイルがその香を引き立てます


フランスパンを浸して食べても最高
これだけで、何枚もいけます


寒い冬の時期
久しぶりの朝日が見られた日
薪ストーブ料理を楽しむ

自然に恵まれた生活は
心を豊かにします

薪ストーブの火熾し

この冬より本格的に焚き始めた
薪ストーブ
ようやく安定してきた
火熾し方法を紹介します。


先ずは、薪の準備

左前
焚き付け用 1~2cm角に細く割った薪

右前

焚き付け用 3~5cm角に割った薪

ストーブ横・下

本焚き用 10~20cm角に割った薪

 薪をストーブのそばに置いているのは、
 薪をより乾燥させ
 煙を少なくし、綺麗に燃えるようにするため。

そして
火付け用に用意した

マッチ、新聞紙、牛乳パック

前後に太めの薪を置き
その間に、
牛乳パック(1/4にカットしたもの2枚)
両脇に新聞紙1/2枚ずつ

牛乳パックは、Z字に折る。
牛乳パックは、火持ちが良いが、
折る事で更に火持ちが良くなる。

新聞紙は
煙突のドラフト(上昇流れ)を
最初に生じさせるため。
特に、火熾し用では無い。
ふわっと軽く丸めると、早く燃え
ドラフトが生じやすい。

前後の太めの薪は
熾火を安定させるもの。
一番下に置けば、煙も少ない。
中央の細い薪の炎で熱されてから
着火するので、
着火温度に達する前に出る
可燃ガス(煙)も少ない。

左前の
焚き付け用 1~2cm角に細く割った薪を
前後に空気が通る隙間を開けて
配置する。

更に、同じ焚き付け用 1~2cm角の薪を
左右に空気が通る隙間を開けて
配置する。

その上に
右前の焚き付け用 3~5cm角に割った薪を
前後に空気が通る隙間を開けて
配置する。

ここで
牛乳パックの左右の端にマッチで点火する。
同時に、新聞紙にも点火する。

新聞紙が燃える事により
ドラフトがあっという間に生じる。
同時に、焚き付け用の薪も
酸素が良く供給され、どんどん燃え広がる。


前扉を1cm程開けておく。

一番上の薪
焚き付け用 3~5cm角 の薪 にも
どんどん燃え広がる。

ここで
前扉を閉めてしまうと

炎が煙と化してしまう。

この状態では

まだまだ酸素が大量に必要だからだ。

扉を閉めたままにしておくと
あっという間に煙で充満。
火も消えてしまう。

再び
前扉を1cm程開けると、
良く燃え進む。

ここまでは
まだまだ熾きが充分に出来ていないので
多くの酸素を必要としている。

ようやく
一番下の前後の太めの薪が熾きになり
全体の熾きも安定してきた。

ここまで来たら
太めの薪を投入。1~2本程度。

但し、この状態でも
ストーブトップ温度は、100℃ 以下。


鋳物ストーブは
そう簡単には温度が上がらないもの!

反面、下がるのもゆっくり!
保温性抜群!

ストーブ本体が 200kg 程ありますから。

太めの薪に
熾きが出来始めるまで
焦らず、のんびり、待ちましょう。


薪を追加するのは、その後で。

ようやく
太めの薪が熾きになり始めました。

これで、ようやく
ストーブトップ温度は、150℃ 超え。

同じようにして
熾きの出来具合を見ながら
太めの薪を順次投入。

ようやく
ストーブトップ温度が
200℃ に達しました。

ここまで、30分はかかります。

 薪材は、杉・唐松を使用。

ストーブトップが 200℃ を超えたら
前扉を閉めて
本焚き用の太い薪を
同様に、熾きの出来具合を見ながら
順次投入。

ストーブトップ温度が

200~250℃ を維持するように
美しく焚いていきましょう!

熾きが充分に出来ている状態であれば
一次空気をゆっくり絞っていくと

炎のオーロラ が 現れます



じっくり ポトフ ( Pot-au-feu )

骨付き鶏を軽く焼いてから
じっくり煮込んだ、

洋風のおでんのようなポトフ

野菜の甘味と鶏だしとの相乗効果で
絶妙な味わいに


150~200℃ の
 ストーブトップ で



材料 2~3人分

  • 骨付き鶏肉(手羽先、ももなど) 適量
  • キャベツ  1/4個
  • 玉葱     大1個(4等分)
  • 人参     中1本(3~5cm に切る)
  • セロリ     1本(3~5cm に切る)
  • ローリエ    1枚
  • 塩・胡椒    適量
  • コンソメ  お好みで
  • 水     600ml
  • 舞茸    お好みで


歯ごたえの良い舞茸を入れると
味も食感も楽しめます。

味が足りない場合は、コンソメを追加。


手順

1.キャベツは芯を取る

2.キャベツ、玉葱、人参、セロリを
  それぞれカットする。

3.骨付き鶏肉は、
  表面に焦げ目を付ける程度
  軽く焼く。
  後で煮込むので、
  完全に火を通さなくてよい。

4.水、鶏肉、人参、セロリ、ローリエを
  ダッチオーブンに入れ、
  ストーブトップに置く。
  セロリの葉も入れる。味が良くなる。

5.人参に火が通ったら、
  キャベツ、玉葱を加え、
  1時間ほど煮込む。

6.塩・胡椒で味を調える。



冬の寒い時期
室内でのストーブ料理は
暖かくも楽しくもあり

生活を豊かにします